IT法コラム

 人間には、「不定」であることに耐えられない、という性質があるのだそうです。そのためなのか、極論すれば、ゼロかマイナス100か分からない状態より、マイナス100と決まっている方がまだマシ、などということが起こります。不合理と言えば不合理ですが、あれこれと思い悩まずに済むという心理的メリットだけでなく、マイナス100では ...

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 今から十数年前、パリで行われた世界陸上の男子100メートル準決勝で、椿事が起こりました。発端は、メダル候補と見られていたアメリカの有力選手が、フライング(正しくは、false start)で失格となったことでした。同選手はフライングの判定に抗議して、走路に大の字に寝て抗議したため、競技マナーや不服申立てのあり方にも議 ...

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 人格訴訟とは、相手方に対する人格的非難を公に実現することを目的とした訴訟のことです。良く知られているところでは、離婚訴訟にはそうした傾向が色濃く出ます。そこでは、相手方(つまり現配偶者)を「有責」に追い込むために、徹底した非難の応酬が繰り広げられます。しかも、訴訟では、「(婚姻)破綻の原因は相手方の性格にある」といっ ...

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 いわゆる「消えた年金記録」、「宙に浮いた年金記録」の問題が発覚してから10年近くが経ちますが、とても解消とは言えない状態のようです。最悪の場合、記録の不在により受給できるはずのものが受給できなくなるのですから、社保庁の責任は重大です。立派な「債務不履行」であり、民間企業であれば破綻していておかしくない事態です。ただ、 ...

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 いきなり刑法の条文から入りますが、刑法235条には、「他人の財物を窃取した者は、……10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。」とだけあります。つまり、他人の物を盗んでいいのかどうかという点を飛ばして、ただ刑罰の点だけを規定しているわけです。この話を聞くと、「それなら、懲役や罰金を覚悟すれば、他人の物を盗んでも ...

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 以下は、ある著作からの引用です。「できるかぎり立派に○○を確立することがわれわれの目的であるからこそ、われわれはその○○をできるかぎり厳格にテストしなければならないのであり、コトバを換えていえば、その○○の欠点を見出そうとし、それを反証しようと務めねばならない」、「われわれの最善の努力にもかかわらずそれを反証できない ...

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 コンピュータ・チェスの世界では、既に10年前、IBMのディープブルーが当時世界チャンピオンのカスパロフ氏を打ち破り(盤外戦の故との話もありますが)、コンピュータ将棋でも、先日、米長元名人(現役は引退されていますが)に勝利しました。難しいと言われているコンピュータ囲碁でも、並みのアマチュアでは敵わないレベルにまで、格段 ...

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 ビジネスの土台には、契約があります。法的に言えば、契約とは「当事者の意思表示の合致」であり、その意思は真意でなければならないとして、その正当性が担保されています。ただ、それぞれの真意ではあっても、消費者契約に典型的にみられるように、公平とは言えない場合が出てきます。これは、立場の強弱や持っている情報量に違いがあるため ...

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 「装置産業」とは、巨大な装置抜きでは事業そのものが始まらない、著しく資本集約的な産業のことです。鉄鋼や石油化学といった、重厚長大の第二次産業が典型とされていました。もう20年以上も前になりますが、あるノンバンクの役員が「ウチは装置産業だ」と喧伝していました。金融と装置産業、当時とすれば、この組み合わせは、ちょっと気の ...